子供にプロスペクト理論を説明できるか?
- ◎「損失回避性」:人間は利益よりも損失の方が約2倍強く感じる
- ◎「参照点」:損得の評価は、主観的に設定されたレベルを基準にしている事を意味する。大抵の場合の「参照点」は現状。
- ◎「感応度逓減性(ていげんせい )」:参照点から離れるほど損得に対しての感情が変化しにくくなる性質。
◎「損失回避性」:人間は利益よりも損失の方が約2倍強く感じる
最初に200円あげる。
サンキュー♬
問題1:ちょっと質問なんだけど、もし①コインの表が出たら追加で100円貰えるけど、②裏が出たら100円出さないといけない。こんなゲームが有ったらやりたいかな?
んーーやりたくない。
どうしてやりたくないの?
100円無くなるのが怖い。
問題2:じゃ、もし①コインの表が出たら150円貰えるけど、②裏が出たら100円出さないといけない。このゲームやりたいかな?
んーーーーーーやりたくない。
どうして?
150円よりもっと貰えればやりたいかも。
じゃ、コインが表の時、300円貰えるならやりたい?
やるーーーーーー♬
何でやりたいの?
100円無くなるの怖いけど、300円貰える方が嬉しいから。
人間はいつも損得を天秤気かけて行動を決断する。同じ金額でも損の方が2倍ほど大きく感じる様に出来ている。損しないように行動することを「損失回避性」と呼ぶ。
もう一つ質問するね。さっきの問題2なんだけど、このゲーム2回チャレンジ出来るとしたらやりたいかな?
難しいなー
分かりやすく確率と貰える合計金額を計算するね。①表が二回出ると300円貰える。確率は25%。②表と裏が1回ずつ出れば50円貰える。確率は50%。③裏が二回出るとマイナス200円支払い。確率は25%だよ。
やりたい。
確率が分かると判断しやすかったね。人間は感情だと損の方が強く感じてしまうから、合理的に考える場合は、損得の確率を計算する必要が有るんだよ。
◎「参照点」:損得の評価は、主観的に設定されたレベルを基準にしている事を意味する。大抵の場合の「参照点」は現状。
では、いきなり質問です。
質問1:①ある八百屋ではイチゴがひとパック500円で売られてます。②隣の八百屋でも全く同じイチゴが同じ値段で売ってるのですが。商品がこのように並んで売ってます、イチゴ(特大)500円、イチゴ(大)450円。どっちの八百屋のイチゴを買いたくなる?
②500円(特大)と表示されてるイチゴがお得に感じる。
どうして?
たった50円払っただけで特大になるなら特大が欲しい。
◎「感応度逓減性(ていげんせい )」:参照点から離れるほど損得に対しての感情が変化しにくくなる性質。
質問1:①1万円借金してる人がさらに1万円借金する場合と、②100万円すでに借金してる人がさらに1万円借金する場合と、どっちがストレスを感じにくい?
②の方がストレスを感じ難いと思う。
どうして?
お金を借りることに対する罪悪感が鈍ってくると思う。